大規模な屋台イベント
の運営を
通じて「仕事
は段取りがすべて」
だと学びました。
事業所のスタッフに
伝わりやすい
ように、
指導方法を工夫。
東海エリアの事業所を担当する調理のスーパーバイザーの仕事をしています。主な業務は、管轄する事業所の調理や安全衛生などのアドバイスをする運営改善指導や、欠員時の調理師としての勤務などです。現在は約80か所の事業所を3人のスーパーバイザーで見ていて、わたしは名古屋市内をメインで担当しています。事業所によって提供食数やピークの時間、キッチンの設備などすべてがちがっています。そのため、その場その場に合わせた柔軟な指導や対応が求められます。
事業所のスタッフからすると、「ふらっとやってきてあれこれ指導するエラそうな人」に見えてしまう、嫌われ役です(泣)。そこで本当に嫌われてしまうと「あいつの言うことなんて」と、改善にブレーキがかかってしまう。なので、もちろん伝えるべきことは伝えますが、まずは自分がやって見せてみるなど、半分手伝うような形をとることで、受け入れてもらいやすいように工夫しています。そうして伝えたことが、次に訪問したときに見事に改善・実行されているとうれしいですね。
ON STYLE わたしの相棒
- 中心温度計
- 安全安心かつおいしい食事を提供するための必需品。どの温度帯でどう調理するとおいしくなるかを勉強してからは、ますます手放せないと感じるようになりました。



胃痛をこらえながら
イベントを
成功させ、
段取り力が爆上がり!
トヨタ車体生技棟でのマネジャー時代に経験したフェスタ(お祭り)が、強く印象に残っています。屋台を約20店舗運営し、合計2万食以上を提供するビッグイベントです。それまでは他社さんが運営していたのですが、突如として当社で引き受けることに。わたしとしても未経験の規模でしたから、ものすごい重圧でした。開催日が迫るにつれ、胃痛がひどくなっていったのを覚えています。
前年の実績がないので、本当に一つひとつシミュレーションを重ねながら段取りを進めました。たとえば焼きそば店なら、この鉄板で1度にこのくらい焼けるな……必要なのはパックと割り箸、あ、輪ゴムもいるな……のように。
当日はたくさんの人の力を借りることで、なんとか無事成功。学んだのは、事前の段取りの大切さです。これ以来、きちんと先にイメージができてさえいれば、どんな仕事でもうまくいくことを実感しています。これは仕事の規模の大小は関係ないですね。もちろん、フェスタを経てわたしの段取り力が数段パワーアップしたことは言うまでもありません。

