労働

潰瘍性大腸炎・クローン病患者様のために

日本国内ではIBD(Inflammatory Bowel Disease=炎症性腸疾患)と呼ばれる難病に向き合っている患者様が約21万人いると言われています。IBDとは、潰瘍性大腸炎※1やクローン病※2などの総称で、腸内の炎症によって引き起こされるびらんや潰瘍により腹痛や下痢、血便などの症状を伴う難治性の疾患です。油脂や繊維質などが原因で症状が悪化することも多く、患者様とそのご家族は食品の成分に細心の注意を払いながら日々の食事管理に心を砕いていらっしゃいます。
当社は、IBDの患者様とそのご家族の負担を少しでも減らし、毎日の生活をより楽しんでいただくために、1995年にIBDの患者様向けのレトルト食品「まんぞく君」の開発を開始。その後、四半世紀にわたり商品の販売を行っています。

レトルト・インスタント食品
手軽に利用できるレトルト・インスタント食品
ビーンズミートソースとチキンカレー
ビーンズミートソースとチキンカレー
低脂肪でもコクのあるビーンズハヤシ
低脂肪でもコクのあるビーンズハヤシ
カルシウム豊富な脱脂濃縮乳を使ったホワイトシチュー
カルシウム豊富な脱脂濃縮乳を使ったホワイトシチュー

※1:潰瘍性大腸炎 (Ulcerative Colitis)
20歳代を中心とした若年者に好発し、大腸に慢性的な炎症が生じ潰瘍ができ、血便、粘液便、下痢や腹痛などが良くなったり(寛解)、悪くなったり(再燃)を慢性的に繰り返す大腸の炎症性疾患。

※2:クローン病
主に10~20歳代の若年で発症し、消化管に縦走潰瘍(腸管の縦軸方向に長く深い潰瘍 )あるいは敷石を敷いたような潰瘍ができたり、粘膜の腫れや狭窄(炎症を繰り返すことによって内腔面が狭くなる)を起こす炎症性腸疾患。

【注意喚起】「まんぞく君」の転売商品につきまして

いつも当社商品「まんぞく君」をご利用いただき、誠にありがとうございます。

今般、当社商品「まんぞく君」シリーズの各種商品が、他のネットショッピングサイトで高額にて転売されていることが確認されました。
当社では、自社サイト「まんぞく君WEBSHOP」および取引先であります「ドクターミール」、「ケアマーク百人町薬局」以外で購入された当該商品に関しましては責任を負いかねます。
購入される際は、販売元を必ずご確認いただき、十分にご注意ください。

皆さまが安心してご購入いただけますよう、当社も最善を尽くして参ります。

2020年12月24日
エームサービス株式会社

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まんぞく君のQRコード

開発の経緯

1995年、東京都内の病院に入院中のIBD患者様から「退院後に気軽に食べられる低脂肪・低残渣の商品があったらなぁ」との声が寄せられたことがきっかけとなり、クローン病・潰瘍性大腸炎の患者会の皆様と共に商品化を開始しました。

商品の特徴

  • 不溶性食物繊維を控えています。
  • 「低脂」マークが付いている商品は、脂質を控えています。
  • 「MCT」マークが付いている商品は、消化されやすく、蓄積脂肪になりにくいMCTオイルを使用しています。
  • レトルトパウチ・インスタント食品なので、保管や持ち運びに便利です。
  • 調理済のため、そのまま温めてすぐ食べられます。

食材の特徴

大豆たんぱく

大豆たんぱくは、大豆から大豆油を抽出した後の脱脂大豆の皮を取り除き、粉砕したものです。低脂肪で良質のたんぱく質を含み、製法や構造により、粉末状・粒状・繊維状に分類されますが、「まんぞく君」では粉末状・粒状のものを使用しています。

推薦のことば

クオリティ オブ ライフ(生活の質)は食事から

管理栄養士 斎藤恵子

炎症性腸疾患の食事療法を必要とする患者さんやご家族の方は、毎日の献立と、食事づくりにお困りになっているのではないでしょうか?
私たちは食物を摂取して体を作っていますから、どんなものをどのようにしてどのくらい食べるのかによって、体は違ってきます。食事・栄養は生きていく上でとても大切なものです。
しかし、日常生活の中で大切なものは食事だけではないはずです。食事づくりのことだけで時間を取られていたら、人生がもったいないと思います。時には「まんぞく君」のように簡単に準備できる食品で息抜きをしましょう。また、体調が悪く調理が困難で簡単に済ませたいときや、災害の備えとしてもご利用ください。こうした安全安心な食品を備蓄していることが心の余裕につながります。
「まんぞく君」が、少しでも食卓を豊かに、そして患者さんと家族とのだんらん、友人や恋人などの大切な人々との交友関係を深めることをお手伝いできれば幸いです。毎日の食事が楽しく豊かに、より良い状態が持続できるよう切に願います。
「まんぞく君」はおなかにやさしく、低残渣食で、食材にも細心の注意を払って作られていて、いつの間にか約25年が経ち、ロングセラー商品になりました。炎症性腸疾患の患者さんに愛されて、そして皆さんの生活にきっと役立ってきたのではないかと思います。今後も「まんぞく君」をよろしくお願いします。

東京医科歯科大学病院 臨床栄養部
副部長 管理栄養士 斎藤恵子

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