躍動と歓声と共に40年

当社は三井グループ企業と米国の大手サービスマネジメント会社アラマーク社の合弁会社として設立されました。
設立当初よりスポーツ関連事業への関心は高く、親会社である米国アラマーク社が手掛けるスタジアムビジネスや大型国際ススポーツイベントにおけるフードサービスのノウハウを吸収するために、現地視察として社員の派遣を行っていました。

国内で順調に事業所数を増やす中、企業の社員食堂や寮の運営にともない、実業団に所属するスポーツ選手への食事の提供を依頼されるケースが出てきました。
当時は、まだ、「スポーツ栄養」という言葉は一般的には使われておらず、競技内容やチームからの要望に合わせて、ボリュームやバランスを考慮した食事の提供が主となっていました。
一方、海外では「スポーツ栄養」に関する論文発表や書籍が増え始めていました。

1990年代に入り、食事とパフォーマンスの関連性が注目されはじめました。当社においては、国内で開催された国際スポーツイベントでの飲食提供業務の受託が続きましたが、アラマーク社のノウハウを生かし、いずれも無事に全うすることができました。大会は期間限定となる為、全国の事業所から社員を開催地に派遣してプロジェクト形式で運営。管理栄養士のチームも招集されるようになり、メニューについての適切な表示やアスリートからの問い合わせに対応しました。

2001年、スポーツ栄養分野では、日本体育協会のスポーツ医・科学委員会監修「アスリートのための栄養・食事ガイド」が刊行。当社では、2008年より国内のトップレベルのアスリートを対象とした総合トレーニング施設での食事・栄養管理サービスと施設管理サービスの提供を開始しました。
また、2002年FIFAワールドカップでの、フードサービス管理業務の経験をもとに、野球スタジアムでのコンセッション（売店）業務への取り組み始めていた当社は、株式会社広島東洋カープより飲食包括運営を受託し、2009年に開設。国内のスタジアムビジネスに本格的に参入しました。

2013年に「早稲田大学スポーツ研究所」に共同研究者として参画。アスリートのための栄養・食事ガイドラインの策定や、栄養アセスメント・食事管理方法の確立を目指す活動に社員を研究員として派遣し、当社のスポーツ栄養の知見を深めていきました。
2016年より日本陸上競技連盟が認定したダイヤモンドアスリートへのスポーツ栄養サポートを開始。この頃から、実業団や大学運動部へのサポートに加えて、プロチームやスポーツ栄養業務単独での受託も増えていきました。
2019年に開催されたラグビーワールドカップ日本大会では飲食提供支援業務を受託し、日本中が沸いた大会の成功に貢献しました。

コロナ禍による活動制限により、多くの試合や大会が延期・中止となり、アスリートの練習もままならない厳しい状況が続きました。当社は、この間もクライアント様やアスリートの個々の要望や環境に合わせ、オンラインを含めたサポートを継続してきました。
2021年には「食と健康とスポーツ」の関係性の深さを再認識する中で、これまで以上に「食」からスポーツの未来を支えたい、スポーツの力で日本を元気にしたい、という強い思いをもって、国内で開催された大型国際スポーツイベントでの飲食提供業務を完遂。同年、パラアスリートの村岡桃佳選手へのサポートを開始しました。

当社はこれからも、「食」から人々の健やかな生活と、スポーツの未来を支えてまいります。