エームサービスとENEOS、吉川油脂が廃食油の活用に関する基本合意書を締結

環境 2024.10.09

エームサービス株式会社は、ENEOS株式会社(以下「ENEOS」)および株式会社吉川油脂(以下、「吉川油脂」)と廃食油を持続可能な航空燃料(以下、「SAF*」)の原料として活用する取り組みに関する基本合意書を締結し、バイオマス資源としての有効活用を推進します。
また、当社のグループ会社である株式会社メフォスも同様にENEOSおよび吉川油脂と基本合意書を締結し、エームサービスグループとしてさらなる環境負荷の低減を目指していきます。

具体的には、両社が受託する企業や工場、病院・高齢者施設をはじめ、学校、スポーツ施設などで排出される廃食油を吉川油脂が管理・回収し、SAFへとリサイクルする仕組みを構築、将来的に、ENEOSが2027年以降を目標に事業化を進めるSAFの製造プラント(和歌山製造所・40万キロリットル/年)で原料として使用する予定です。

当社はこれまで企業理念や行動指針に基づき、資源保全に配慮した原材料の使用を積極的に進めるために、2018年に「持続可能性に配慮した基本方針」を策定。さらに、SDGsへの取組みを推進することを目的として2019年には8つの重点目標を設定しました。
今回の廃食油の有効な活用をはじめ、事業所運営における資源の保全や廃棄物、エネルギーの削減に努めながら、お客さまや取引先と共に持続可能な社会の実現に向けて取り組んでまいります。

SAF(持続可能な航空燃料)需要への対応

SAFは、「持続可能な航空燃料」(Sustainable Aviation Fuel)の略称で、従来のジェット燃料が原油から精製されるのに対し、廃食油やサトウキビ、都市ごみ、廃プラスチックを用いて生産されます。従来のジェット燃料と比較し、約60~80%のCO2削減効果があるとされています。 
出典:国土交通省、経済産業省、国際民間航空機関(ICAO)

廃食油の回収とSAF生産までの流れ

廃食油は、揚げ物などの調理に使用された食用油の総称で、国内では食品工場や飲食店、スーパー、コンビニ、家庭などから年間約50万トン(2021年度)が排出されています。また、飲食店や工場等から排出される事業系廃食油のうち、飼料用途等にリサイクルされている一方で、一部は国内で活用されず輸出・廃棄されています。世界では、このような廃食油を活用したSAFの生産が行われており、国内でも回収・活用の取り組みが広がっています。出典:全国油脂事業協同組合連合会

本件に関する問い合わせ先

エームサービス株式会社 企画業務部 広報室
電話:03-6234-7522

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