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ヒト 2023.08.31

なんとかなるさが合言葉! ケセラセラ劇場
総合職「大胆かつ繊細に!」

入社してすぐは誰だって不安や戸惑いだらけ。たとえ失敗して落ち込むことがあっても、振り返れば貴重な経験として身についているものです。時には「ケセラセラ=なんとかなるさ」の精神で突き進んでいくことも成長には大切なのかもしれません。今回は入社8年目、総合職の内田さんに、今だからこそ話せる「ケセラセラ物語」を教えてもらいました。

第1章:いざ、憧れの食の業界へ!

2016年4月、エームサービスに入社。1年間の研修を終え、配属されたのは昼食運営だけで1日約2,000食も提供する大規模な社員食堂。

大きな事業所ということもあり、不安でいっぱいでした。とはいえ、配属された以上、やるしかないので(笑)。いざホールへ出ると自然と切り替えができていた気がします。「分からなくて当たり前!」と自分に言い聞かせながら、何かあればすぐに先輩方に聞いて、とにかく目の前の作業に取り組む日々。最初は一人で抱え込み過ぎて仕事が終わらず、気が付くと昼食を忘れてしまうことも。そんな手いっぱいだった私をトレーナーの先輩や調理師、パート社員の皆さんたちが優しく支えてくれました。「自分一人で仕事をしているわけじゃないんだ」とチームとしてのあり方を学び、そこから少しずつ周りを見渡せるようになりました。

社員食堂で1年10カ月勤務したあと、学生時代に食の業界を目指すきっかけとなった「学食」の職場に異動。「学生たちにとって、学食はかけがえのない場所。ちゃんとおいしいごはんを提供したい!」という思いは十分。さらに、勤務先は研修のときにお世話になった事業所だったこともあり、当時の上司、パート社員の皆さんとの再会もうれしく感じました。入社当時は右も左も分からず「戦力ゼロ」だった私が、社員食堂で経験を積み、学食で業務の改善を提供し、パート社員の皆さんから「働きやすくなったよ」と声をかけてもらったときは自分の成長や仕事へのやりがいを感じました。病院での研修時にお世話になった責任者が言っていた「事業所という一つの舞台をスタッフみんなで作っていく」という言葉の本質を知ることができた出来事だったように思います。

第2章:知らない土地への転勤。全てが新しいスタート

社員食堂から大学の学食勤務を経て、ようやく現場にも慣れてきた2018年12月、突然の通知が。異動先は山口県の刑事施設。新しい職場と土地への転勤に動揺はあったものの…。

転勤も異動先の業務も全てにおいて未知のことが多すぎて「転職する気分」でした(笑)。刑事施設での業務経験がある方は少なく、周りに聞いても事前情報は得られず不安。山口県に行くのも初めて。とはいえ「不安」以外に断る理由はなく「ダメだと思ったら無理はしない!」と心に決めて向かいました。関東で育った私にとって、海や山がすぐ近くにあり、自然に囲まれた場所は「新鮮」そのものでした。休みの日は、きれいな海を見て癒やされたり、職場の仲間やそのお子さんと釣りや稲刈り、フットサルなどを楽しんだり。日に日に「転勤がなければ、こんな新しい経験はできなかった!」と思えるように。家族のような温かい事業所の方々に囲まれて、充実した山口ライフがスタートしました。

刑事施設という特殊な事業所での勤務。日々の業務は、センター生(被収容者)への調理作業指導や教育、現場監督などで、これまでとはガラリと違うものでした。最初は戸惑いもありましたが、施設での仕事を経験していくなかで相手と真摯に向き合い、技術をきちんと伝えること、責任を持って見守ることの大切さを実感。他にも、作業工程やスケジュール、人員体制を国の職員の方と話し合って進めることが主な業務でした。ベストな環境を作り、料理やサービスを提供していく姿勢は他の事業所と変わらないと感じました。ここで働く方々の真剣な姿を見るたびに多くの学びがあり、担当業務に誇りが持てるようになりました。

第3章:自分らしい働き方の選択

全国各地で多種多様なサービスを提供する当社は、まさに「ホスピタリティ・サービスカンパニー」だと実感していた矢先、次は東京本社勤務だと伝えられました。

全く予想もしていなかった本社勤務。刑事施設でのやりがいが見えてきたときだったので、「なぜ今? なぜ秘書?」と思いました。役員交代や社長交代が続き、社内はバタバタ。秘書に関する業務マニュアルはありましたが、全くマニュアル通りにはいかない慌ただしい日々。勢いに飲み込まれないよう、「臨機応変さと迅速さ」を意識して慣れない仕事に向き合っていました。ふと、「秘書の経験はないけれど、現場経験のある私にできることはなんだろう?」と思うように。そこから、本社と現場、それぞれの業務がスムーズに進むよう、自分が架け橋になりたいと考えて行動するように変わっていきました。

異動を繰り返してきた私も今年で入社8年目。今は広島の社員食堂で勤務していますが、本社勤務時に様々な部署の方との輪が広がったことで、スムーズな仕事につながっています。実は、2022年に結婚し、広島勤務の夫に合わせて私も異動させてもらい、広島に移り住みました。今は「地域限定コース」に変更して働いています。転勤や結婚、出産など人生の変化とともに、仕事を続けられるかと悩むこともあるかもしれません。どんな選択をするかはその人次第ですが、「仕事を続ける選択」ができることはとても幸せなことだと実感しています。山口へ転勤になったとき、その後に、東京、広島と転々として勤務することになるとは夢にも思っていませんでした。「とりあえず、やってみる!」と突き進んできましたが、それも悪くなかったな~と思っています(笑)。

まとめ:とりあえず、やってみる!

内田美雪 顔写真

「これから先、たくさんの人と出会い、たくさんの選択をしていくなかで、希望通りの道に進めることもあれば、全く思ってもみなかった方向に進むこともあるかと思います。ですが、必ずどこかで点と点が線としてつながって生かされていくはずです。まずは『とりあえず、やってみる!』の精神で、一歩踏み出してみるのも良いと思います。私がこうしてなんとかなってきたのは、いつも周りの人に助けてもらってきたおかげでもあります。常に感謝の気持ちを忘れずに、これからも前進していきたいです!」

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