「第40回日本栄養治療学会学術集会(JSPEN2025)」当社調理師が示説(ポスター)発表を実施しました。

2025年2月14日(金)から15日(土)に開催された「第40回日本栄養治療学会学術集会(JSPEN2025)」において、クライアントである帝京大学医学部附属病院栄養部と共同で、当社帝京大学医学部附属病院事業所に所属する調理師の赤井勇太が示説(ポスター)発表を行いました。
当社は同院の給食業務を受託運営していますが、高齢化・調理師資格取得者数の減少による調理師不足を補い、嗜好調査においても食事への高評価を頂いている事から『調理師から栄養士へ調理技術を伝承する』取り組みを学会発表する事をクライアントの栄養課長様よりお声かけいただいたものです。
赤井調理師は院内の糖尿病患者会「二輪草の会」の糖尿病食体験会に参加し、各料理の調理法やポイントを説明した講義内容においても高評価をいただいていました。
日本栄養治療学会の学会員は栄養学に関する医療に従事する医師、歯科医師、看護師、薬剤師、管理栄養士などの有資格者ですが、今年度より調理師も対象となり、当学術集会にて発表する初の調理師となりました。

当日は、「病院食における調理技術の伝承と病院調理師の役割」と題し、調理師資格取得者の減少や高齢化により、病院調理現場における栄養士の調理業務負担の割合が増加傾向にあることや、当事業所でも調理師から栄養士への調理技術継承の必要性を強く感じていることから、指導法やマニュアルの活用など、調理技術の伝承方法の見直しを行った結果を報告しました。
実際のプロセスについて写真を交えてご紹介し、見直しの前後に行った患者様の嗜好調査の結果では、料理の評価点数を高く維持することができたことなどにも触れ、満足度が高い病院食を提供するために、病院調理師に求められる役割についてお伝えしました。
発表後には、学術集会に参加していた管理栄養士や栄養士の方々から、説明内容や当社に関する多くのご質問をいただきました。
当社は、今後もクライアントと協力し、質の高い食事提供を通じて、患者様の健康維持と満足度の向上に努めてまいります。