日本女子大学 家政学部食物学科×エームサービス ‟The Japan Diet”をテーマに学生がメニューを考案するワークショップ 第1弾:料理教室を開催
エームサービス株式会社は、日本女子大学の家政学部食物学科(食経営管理学研究室:松月弘恵教授および栄養教育・臨床栄養学研究室:亀山詞子講師)が、有志の学生の皆さんを対象として開催する“The Japan Diet” Meal Planning Workshopに共催者として参加しています。
“The Japan Diet”とは、亀山詞子先生が生活習慣栄養部会委員を務める一般社団法人日本動脈硬化学会が推奨する動脈硬化予防に役立つ健康的な食様式のことで、減塩した日本食パターンの食材で、主食・主菜・副菜の料理をそろえることを基本としているものです。
今回の取り組みの目的は、参加学生の皆さんが‟The Japan Diet”の基準と意義を理解するとともに、日々、事業を通じて日本の健康課題と向き合う企業の社員との意見交換などを通して、より実現性の高い魅力的なメニューアイデアを創出してもらうことにあります。
ワークショップは3部構成のプログラムで、4月20日には第1弾として、当社のフェローである石井幸雄シェフと、日暮昭道シェフ、佐藤二郎シェフによる料理教室を開催しました。今後は、8月に実施される第2弾:参加学生による考案メニュー試作選考会と第3弾:考案メニューの試食会・プレゼンテーションを経て、採用されたメニューについては、秋頃を目途に、当社が全国で受託運営する社員食堂で実際にお客様への提供を予定しています。
第1弾: プロが提案するおいしい“The Japan Diet” 料理教室
料理教室に先駆け、亀山先生による“The Japan Diet”の概要とメニュー作成の留意点についての講義が行われ、参加学生の皆さんは大変熱心に耳を傾けていました。
“The Japan Diet”の基本的な食べ方
1. 肉の脂身、動物脂、鶏卵、清涼飲料や、菓子などの砂糖や果糖を含む加工食品、アルコール飲料を控える
2. 魚、大豆・大豆製品、緑黄色野菜を含めた野菜、海藻・きのこ・こんにゃくを積極的にとる
3. 精製した穀類を減らして未精製穀類や雑穀・麦を増やす
4. 甘味の少ない果物と乳製品を適度にとる
5. 減塩して薄味にする
その後、調理室で行われた料理教室では、‟The Japan Diet”の基準に沿って、フレンチ中心に洋食を専門とする石井シェフにより洋風に仕立てられた1汁4菜、①鶏むね肉と豆苗の炒め、②野菜だけのボルシチ、③鰯のオーブン焼き、④茄子の香草焼き、レモン風味、⑤蕪とアンディーブとオレンジのサラダ、クルミ添えの5品をご紹介しました。
今回のメニューのポイントは「推奨食材を使用し、基本的な食べ方に則っていれば洋風のメニューでも“The Japan Diet”に該当する」「素材が持つおいしさを最大限に引き出す調理をする」「野菜の皮や茎等までしっかり使い、捨てるところがない」の3点で、今後、学生の皆さんがメニューを考案するにあたり、自由な発想と味や見た目へのこだわりに加えて、栄養学を学ぶプロフェッショナルとして、食の未来を担う意識を持って臨んでほしいという、当社の思いが込められています。
実習は、スクリーン上での日暮シェフによるデモンストレーションの投影と並行して、石井シェフと佐藤シェフ、そして、同学の卒業生であり、現在エームサービスで活躍する社員4名が調理テーブルの間を回ってアドバイスやサポートをする形で進行し、約2時間をかけて全5品が完成しました。
メモを取りながら手際良く調理を進めていく
試食の前には、自分たちで作った料理を携帯で写真に収める姿があちらこちらで見られました。また、試食後には、「ハーブやスパイスをたくさん使うことで、今まで食べたことがない味になり、とてもおいしかった」「塩だけのシンプルな味付けとは思えない深い味わいだった」「下茹でした後の茹で汁まで使うことにはびっくりした」など、8月に実施する参加学生の皆さんによる考案メニューの試作会につながる感想をたくさんいただくことができ、成功裏に終えることができました。
当社は今後も、‟「食」から日本の未来を支える”学生の皆さまと共に、新しい取り組みへの挑戦を続けてまいります。
本件に関する問い合わせ先
エームサービス株式会社 企画業務部 広報室
電話:03-6234-7522
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