二刀流パラアスリート 村岡桃佳選手とパラスポーツを知る! 社内交流イベントを初開催

社員とそのご家族を対象に、パラアルペンスキー/パラ陸上競技短距離で活躍する村岡桃佳選手を招いたイベントを開催。当日のイベントレポートや、村岡選手へのインタビューをお届けします。
トップアスリートと共に挑戦する企業として社内交流イベントで心を一つに!
2021年、エームサービスは村岡選手の活動を食の面で支えるサポート契約を締結。「二刀流アスリート」としての挑戦を全社で応援してきました。
今回は村岡選手にご協力いただき、食とスポーツに関する質問にお答えいただくトークショーや、パラリンピックの正式種目として知られる「ボッチャ」を参加者全員と体験。「共に挑戦する」サポーターとしての思いを伝えるとともに、パラスポーツへの理解を深めるイベントとなりました。
食もトレーニングも、無理なく効率的に行うことを意識
トークショーでは、社員4名からの質問に回答した村岡選手。栄養管理だけでなく試合でのメンタル調整についても質問が飛び交いました。トレーニングに関する質問では、村岡選手が自らストレッチを伝授し、会場の参加者と共に体を動かす場面もありました。
村岡選手への4つの質問!
普段のトレーニングで気をつけていることは?
スキーは「どれだけ同じ姿勢をキープできるか」、陸上は「どれだけ動き続けられるか」が勝負になるので、筋肉の使い方が全く違います。同じ場所の筋肉でも使い方を変えて勝負するために、鍛えるときには別の筋肉、特に体幹を同時に意識するというイメージですね。どのトレーニングも使う筋肉や正しい動作を徹底的に意識して、効率アップをはかっています。

2つの競技を両立するために工夫していることは?
実は、スキーと陸上でトレーニングの内容自体は大きくは変わりません。今年は、方法、負荷、回数などを変化させながら陸上競技を意識したトレーニングをメインに行っています。競技の両立という点でいえば、心と体のコンディションを整えることが重要だと思います。リフレッシュをしながらしっかり気持ちを切り替えることを心がけています。
食事に求めるもの、気をつけていることは?
陸上のために活動拠点を岡山に移してからは、自炊をするようになりました。毎日のトレーニングと両立させるために、「手軽さ」は優先となるポイントです。なるべく手間と時間をかけずに、体づくりに必要な野菜やタンパク質など摂取できるものを、と心掛けていますね。日々のことだからこそ、無理なく続けられることが大事です。

大会などで緊張するときの対処法は?
試合前はいつも吐きそうなほど緊張している私ですが(笑)。特別なことをするのではなく、いつもと同じことをしようと心掛けています。勝ったとき、負けたときのことを具体的に想像して、そのうえで「これだけの練習をしてきたから大丈夫」と自分を納得させることもありますね。
冬のパラリンピック日本最多通算4個の金メダルを獲得した村岡選手の話を間近に聞くことができ、トップアスリートの食をサポートしていることを誇りに思い、仕事への意識がいっそう高まったトークショーでした。
コミュニケーションの大切さを実感。白熱したボッチャ大会
トークショーの後は、村岡選手による「パラスポーツを多くの人に知ってほしい」という思いから実現したボッチャ体験が行われました。

ヨーロッパで生まれたボッチャは、重度脳性麻痺者、もしくは同程度の四肢機能障がい者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目です。ジャックボール(目標球)と呼ばれる白いボールに、赤と青のそれぞれ6球ずつのボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競います。子どもから年配者まで楽しめるのが魅力です。
一般社団法人 日本ボッチャ協会の刀谷誠さんによる指導のもと、ランダムに分けられた6つのチームでボッチャ大会を実施。優勝チームは、村岡選手率いるスペシャルチームと対戦ができるとのことで、試合は大いに白熱しました。
ボッチャは一投一投で大きく戦局が変わるため、話し合いが重要。協力しながらゲームを進めるうちにチーム内のコミュニケーションは活発になり、チームのプレースタイルもできあがっていきました。テクニックがつかめてくると、投げるボールで自分や相手、ジャックボールのいずれを弾き出すか、一投先・二投先の戦局を予想するなどの戦略会議が真剣に行われる一コマも見られました。

優勝チームには村岡選手からプレゼントが贈呈されました。ボッチャというスポーツの奥深さと同時にコミュニケーションの大切さを実感することができました。
【参加者の感想】



イベント後の村岡選手にインタビュー!エームサービスのサポートは「大きなエネルギー」

―イベントに参加した感想をお聞かせください
和やかな雰囲気のなかで質問していただき、話を聞いていただけて、本当に温かい会社だなと感じました。イベントという形で皆さんとボッチャをして、一緒にパラスポーツの魅力を感じる機会をいただけたことにとても感謝しています。年齢や障がいを問わず楽しめますし、スポーツを通じて交流の素晴らしさを実感できて、私もすごく楽しかったです。
―スポーツ栄養サポートは村岡選手にどのような影響を与えていますか?
小食であるが故に子どものころから「食べなさい」と言われ続けてきたので、実は食べること自体があまり好きではなかったんです。エームサービスさんのサポートでは、なるべく食べやすい形にしたり、小分けにして食べたり、と無理のない方法を提案して一緒に考えてくださるのでとても助かっています。今の私の目標は体重の増加なので、摂取カロリーやタンパク質量、炭水化物量を上げることに重点をおいて取り組んでいるところです。
―栄養サポートで印象的だったアドバイスはありますか?
冷凍食品は体に良くないと思っていたのですが、「冷凍の野菜は積極的に使っていいですよ」と仰っていただいたことは意外でした。冷凍野菜を使うという発想もなかったので、そのようにアドバイスをいただいて驚いたことを覚えています。

―今後の目標を教えてください
一番の目標は、2024年のパリ夏季パラリンピックに陸上競技で出場。そして2026年のミラノ・コルティナ冬季パラリンピックにアルペンスキーでの出場です。二刀流の挑戦を継続し、両大会の出場を目指します。そして、私へのサポートをきっかけに、今回のようなイベントを通じてパラスポーツを知っていただけたことにも喜びを感じています。私も参加させていただいて、大きなエネルギーをいただきました。
エームサービスは、今後も村岡選手の目標達成に向けてスポーツ栄養サポートなどを通じた応援、そして社内外に向けたさらなるイベントの実施を目標に、共に挑戦を続けてまいります。