マツダスタジアムのグルメを生み出す!
エームパーソン図鑑
約3万人を収容するマツダスタジアムを舞台に、飲食サービスの包括運営を手掛けるエームサービス。売店やワゴン、パーティーフロア、スイートルームに加え、場内での売り子、それらすべての現場を支えるバックヤードで、総勢約700名のスタッフが活躍中。スタジアム内を歩けば、さまざまな場所で「aim」のロゴを身に着けた明るい笑顔のスタッフたちに出会えるはずです。そして、そんなスタッフを取りまとめていくのが、エームサービスの社員たち。そこにはどんな役割や職種があるのか――
マツダスタジアムを支える“食のプロフェッショナル”たちの仕事について調査しました。
調査するのは……
No.1 700人のスタッフを纏めるリーダー【責任者】長谷部佑さん
No.2 マツダスタジアムを含む地区を統括 頼れる【エリア責任者】鈴木高鷹さん
No.3 選手とファンの胃袋をキャッチ!【総料理長】近藤勝久さん
No.4 コンコースを駆け巡る!【売店担当】山田武蔵さん
No.5 マツダスタジアムの華 元売り子No.1【ホーカー担当】前田みのりさん
No.6 包括運営を支える縁の下の力持ち【ロジ担当】濱田剛貴さん
No.7 フレッシュなアイデアマン!【パーティー担当】鎌田礼さん
No.8 おもてなしのスペシャリスト【スイート担当】徳永将次さん
No.1 責任者 長谷部佑さん
一人ひとりが仕事を楽しめる、やりがいのある職場づくりを追求
マツダスタジアムの事業所における、エームサービスのすべての業務と700名ものスタッフを統括管理するのが責任者の仕事。現場を動かす各セクションのリーダーたちを取りまとめ、必要に応じた判断と指示、関係各所との調整業務を中心に、事業所全体を管理します。
責任者が担う仕事のなかでも特に重要なことは「働きがいのある職場づくり」。スタジアムのフードサービス運営は、社員だけでは成り立ちません。アルバイトやパートスタッフの皆さんが楽しく仕事に取り組むことで、はじめてより良いサービスが実現でき、お客さまに楽しい時間を提供できるというのがエームの考え方です。「まずは社員である自分たちが仕事を心から楽しむこと」をモットーに、現場の活動を盛り上げています。
Profile
【責任者】 長谷部佑さん
2008年入社。外食部門で現場経験を積み、2022年にマツダスタジアムの事業所(以下、マツダスタジアム事業所)の責任者に。モットーは「まずは社員である自分たちが仕事を心から楽しむこと」。マツダスタジアムのおすすめの楽しみ方は、開門と同時に入場し、普段は観られない練習風景を眺めること!
No.2 エリア責任者 鈴木高鷹さん
市民に愛されるスタジアムとして、地域に貢献する事業を展開
エリア責任者の仕事は、マツダスタジアムでの事業を含め、広島エリアにあるエームサービスの全事業所の管理。それぞれの事業所の責任者と協力し合って、スタッフ管理や育成、運営サポートに携わります。
エリア責任者としてマツダスタジアム事業所で力を入れていることは、地域と連携し、信頼関係を構築すること。マツダスタジアムは野球というスポーツ文化の発信基地であると同時に、市民の憩いの場としてなくてはならない存在です。そのなかで、飲食の提供を通してファンサービスの一端を担えることが、スタッフ皆の誇りであり喜びです。
地域貢献という点でいえば、広島県内の高校が取り組んでいるナマズ養殖への協力もそのひとつ。生徒たちへの衛生指導や加工指導をはじめ、ナマズを使ったメニューを企画して売店で販売するなど、楽しいコラボレーションを生み出しています。
Profile
【エリア責任者】 鈴木高鷹さん
2006年入社。2017~2021年の間マツダスタジアム事業所の責任者として4年間勤務。2021年より広島エリアを統括するディストリクトマネジャーに就任。スタッフたちの小さな頑張りに目を配ることを心がけている。マツダスタジアムのおすすめの楽しみ方は、毎シーズン登場する楽しい工夫やアイデアを発見すること。
No.3 総料理長 近藤勝久さん
ここでしか味わえない、ワクワクするような美味しいグルメを提供
売店、パーティーフロア、スイートルーム、選手・球団職員専用の食堂と、各担当に分かれている調理チームを取りまとめ、全体を管理しているのが総料理長。自らもメニューの企画立案から調理にも携わりながら、各担当者が考えたメニューの確認や判断・指導に携わっています。
シーズンごとにリニューアルする選手プロデュースメニューでは、責任者の長谷部さんらと選手へのヒアリングを行い、試作から販売されるまでを担当。ファンの評価も高く、たくさんの笑顔を見られることが大きな喜びになっています。選手一人ひとりの好みを把握しカタチにするのは容易ではありませんが、苦労して試行錯誤しながら作り上げるからこそ、選手からダイレクトに返って来る「おいしく作ってくれてありがとう」の言葉が何よりも励みに。「これまで食べた選手メニューのなかで一番おいしい!」と大絶賛されたメニューも。
Profile
【総料理長】 近藤勝久さん
2001年入社。2020年よりマツダスタジアム事業所にて、メニュー開発および調理を担当する。ほかにはないスケールの職場だからこその、責任の大きさと醍醐味を実感。選手との意見のキャッチボールも、料理人としての成長につなげている。マツダスタジアムのおすすめは、グラウンドからバックスクリーンまで全体を眺めることできる階段踊り場からの景色。穴場スポットです!
No.4 売店担当 山田武蔵さん
刻々と変化する状況に合わせ、ベストなサービスを創出
コンコースに並ぶ売店、およびワゴンの運営と、そこで働く約320名のスタッフの管理を行っているのが売店セクションの担当者。現場を動かしているスタッフたちが楽しく働けるよう、シフト調整から日々の業務に関する課題解決、成長をサポートする指導まで、人財管理全般が主な業務です。自発的な意見やアイデアが飛び出す活気あふれる環境を大切にし、チャレンジ精神に満ちた運営を目指しています。
全店舗とワゴンを巻き込んでの盛大なグルメ企画の立案や、季節や天候、ゲーム展開によって、刻々と変わるスタジアムの動きに合わせ、臨機応変にサービス内容を変更できる点は、その腕を試されるところ。たとえば、「急な雨で気温が下がった時には温かいフードを多く販売しよう」といった柔軟な対応でファンの心を掴みます。
Profile
【売店担当】 山田武蔵さん
2019年入社。半年間の新入社員研修を経て10月にマツダスタジアム事業所に配属。2年間スイートルームで勤務し、2022年より売店担当に。「任せる自由度と伴う責任」を明確にしながら大勢のスタッフを取りまとめる。自身のモットーはお祭りみたいな現場を日々楽しむこと。マツダスタジアムのおすすめの楽しみ方は、コンコースをぐるりと周って食べ歩き!
No.5 ホーカー担当 前田みのりさん
ドリンク販売を通じてゲームを盛り上げ楽しさを演出
ゲームのスタートと共にスタンドに登場する、カラフルなユニフォームの売り子たち。重さ15kg以上ものビールサーバー「樽」を背負い、お客さまにビールを販売します。この売り子たちも、エームサービスが運営するホーカーチームのスタッフであり、総勢80名のスタッフを束ねるのが、販売セクションリーダーであるホーカー担当の仕事です。
スタジアムでの売上においても重要な位置づけであるからこそ、その販売力を高める指導は不可欠。目配りのタイミングや移動のスピードをアドバイスするなど、ホーカー担当が果たす役割はとても大きいものです。「カープの大ファン」「球場の雰囲気が好き」「お客さまとの対話が楽しい」など、純粋な喜びが頑張るチカラになるというホーカースタッフの仕事。そのなかで、自ら販売目標を立て、達成に向けてひたむきに頑張る姿が、カープファンからもあつい支持を集めています。
Profile
【ホーカー担当】 前田みのりさん
旧広島球場時代からアルバイトの売り子として働き、一日の売上360杯という驚異的な販売実績を打ち立て、売り子NO.1に輝いた経歴の持ち主。現在は豊富な経験を生かして、スタッフたちの活躍をサポート中。マツダスタジアムのおすすめポイントは、青空球場ならではの開放的なロケーション!
No.6 ロジ担当 濱田剛貴さん
的確な予測と最適な量の発注が鍵
食材やドリンク、物品などの発注と、保管管理、各所への運搬と、商材管理全般を担っているのがロジスティクス、通称“ロジ”。ロジ担当の社員と約40名のアルバイトスタッフで、スタジアム全体の商材管理を行っています。
バックヤードのスペースが限られているため、的確な予測に基づく「最適な量の発注」が鍵になります。時季や天候、ゲームの流れなど、さまざまな要因で変動する在庫管理に教科書通りの答えはありません。現場の円滑なオペレーションを支えるという使命感を持って、日々仕事に打ち込んでいます。
そんなロジの仕事で最も重要なことは、「欠品を出さないこと」。過去にはたった1日で3日分のビールが売れるという非常事態に陥ったことも。近隣の飲食店からビールをかき集めなんとか窮地を乗り切ったこの事件は、「広島からビールが消えた日」として今も語り継がれています……。
Profile
【ロジ担当】 濱田剛貴さん
マツダスタジアムの店舗でアルバイトを経験し2018年に入社。ロジという責任ある役割とスケールの大きな仕事に熱中。現在、後継者を育てるべく奮闘している。マツダスタジアムのおすすめポイントは、開放感のあるライト側バックスクリーンからの眺め。お気に入りのグルメを片手に、ゲーム観戦が最高!
No.7 パーティー担当 鎌田礼さん
「食べるだけ」じゃない! 楽しい時間と空間を提案
専用のスペースで、グループで食事を楽しみながらゲーム観戦できるのがマツダスタジアムのパーティーフロア。オリジナルメニューや食べ放題など、特別なプランを提供するこれらのスペースは全部で20フロア。ここで活躍する約100名のスタッフを取りまとめ、運営と管理全般を担っているのがパーティー担当です。
スタジマムの各所に点在するフロアでしっかりとサービスが行き届くようスタッフ間の連携を強化。常にフロアの魅力をブラッシュアップしていけるよう、オリジナルのメニュー開発にも挑戦しています。
今シーズン食べ放題メニューに加わったライスバーガーは、お客さま自身がお米のバンズにさまざまな具を自由に挟んで食べるという新しい試み。楽しいアイデアに次々と挑戦できるのも、自由さと柔軟性を可能にする包括運営ならではの面白さです。
Profile
【パーティー担当】 鎌田礼さん
国際的な大型スポーツイベントでの飲食提供や人と楽しい関係が築ける社風に惹かれ2021年に新卒で入社。新入社員研修後、マツダスタジアム事業所に配属。日々の目標と成果をスタッフと共有しながら仕事を楽しめる環境づくりを行っている。マツダスタジアムのおすすめメニューは、レフト広場にあるワゴンのキャラメルポップコーン。パーティースタッフの自信作です!
No.8 スイート担当 徳永将次さん
高いホスピタリティで、すべてのシーンで満足を実現
日本の球場では珍しい左右非対称の造りが特徴のマツダスタジアム。座席の種類も「砂かぶり席」や「テラスシート」「ボックスシート」「パフォーマンスシート」などバラエティに富んでおり、毎年新しいコンセプトで、ファンを飽きさせない新しい観戦スタイルを提案しています。そのなかでも、ひときわ特別な空間とサービスを提供しているのが、全18部屋のスイートルーム。その飲食運営と管理を行うのが、スイート担当の仕事です。
スイートルームを利用されるのは年間で契約している企業さまや個人のお客さま。野球観戦はもちろんのこと、接待やアニバーサリーイベントなど、特別なシーンで使われることも多いので、お客さまに満足していただくために、高いホスピタリティを追求しています。「さすがマツダスタジアム」といわれるような質の高いサービスを目指したいですね。
Profile
【スイート担当】 徳永将次さん
2009年入社。2023年からマツダスタジアム事業所でスイートルームの運営を担当。最上のサービスを提供するために奮闘している。マツダスタジアムおすすめの魅力は、これからゆっくりと発見していく予定。