gofun(ごふぁん)

コト 2022.12.14

エームサービスのシェフ、世界を目指す その2 AIM CHEFS’ CUP 2022セミファイナルレポート

AIM CHEFS’ CUPとは

AIM CHEFS' CUPを説明した画像。エントリーから最終選考までの過程を説明

「INTERNATIONAL CHEFS’ CUP 2023」の国内予選、「AIM CHEFS’ CUP 2022」。そのセミファイナルが、10月21日(金)に行われました。

※大会概要はこちら

大会の模様

都内で開催された「AIM CHEFS’ CUP 2022」セミファイナル。会場には、日ごろオフィスや病院、研修所、スポーツ施設などで利用者の食と健康を支えている6名のシェフが、全国から集まりました。今日は、調理を補助するサポートシェフとともに技術を競います。

さまざまな装飾が施された会場は、まさに「キッチンスタジアム」
開会式後の1枚。戦いの前で緊張感があふれる

カウントダウンの後、いよいよ調理がスタート。

慎重に火加減を調整する鈴木シェフ
三浦シェフは味のバランスを見極めていく
細やかな盛り付けに集中する高原シェフ
規定の3皿を手際よく仕上げる松原シェフ
坂井シェフはサポートシェフと「あうん」の呼吸
技術審査員の視線もなんのその。下村シェフ

緊張感がただよう中、てきぱきと調理を進めていくシェフたちを3名の技術審査員がチェックしていきます。制限時間は3時間45分、全員がサポートシェフとともに最後まで料理と格闘し、タイムアップ。完成した料理は別室の試食会場に運ばれました。

約4時間の実技時間は刻一刻と過ぎる
レシピに合わせて極上の食材が用意された
慣れない厨房でも工夫を凝らし、ベストを尽くす
金箔を振ることで皿の上がいっそう華やかに

まずは、シェフがプレゼン、傍らでサポートシェフが試食審査用の料理を取り分けます。

自らの言葉で料理のポイントをアピール
シェフの説明に真剣に耳を傾ける審査員
取り分けられた料理は全品試食

試食審査員は、調理部門の総責任者である宮本フェローをはじめシニアプロダクションスーパーバイザー、調理顧問、運営管理部門の担当者など、エームサービスを支える食のプロたちです。

約40にも及ぶ審査項目を採点していく
審査員からの鋭い質問に答えるシェフ
15名の審査員の合計点で競う

完成した料理はこちら!

シェフ:松原 良典 研修施設(愛知県)勤務
サポートシェフ:折登 治樹 研修施設(愛知県)勤務

「お茶漬け」みかわ牛サーロインのコンフィ、朴葉味噌の焼きリゾット添え 一番出汁のお茶漬け仕立て
Cool JAPANのヒトサラ「再構築」絹豆腐と茄子のプレッセ、季節野菜を大蒜と塩麹のコンディマンで
アシェットデセール「見た目球体、食べるとぜんざい」

シェフコメント

松原シェフ

あっという間でしたね。
今日の出来栄えは、楽しめたということもあり、100点満点!

シェフ:下村 淳 病院(和歌山県)勤務
サポートシェフ:野平 浩貴 運営管理部門(東京都)勤務

仔牛ローストほうじ茶の香りと鴨の梅酒風
苺のジャパニーズ冷製パスタと季節の野菜
抹茶のムース 黒糖ソルベと野菜を添えて

シェフコメント

下村シェフ

今日の出来は60点ぐらいですが、
他の人の料理を見ていろいろな発見がありました。

シェフ:坂井 建太 スポーツ施設(神奈川県)勤務
サポートシェフ:紙本 克 スタジアム(愛知県)勤務

ホロホロ鳥のバロティーヌ
和前菜プレート
苺のミルフィーユ -Japanese Style-

シェフコメント

坂井シェフ

出来は75点かな。
こういう初めての機会で、いろいろな方に食べていただけて、まずはひと安心です。

シェフ:高原 佑治 病院(岡山県)勤務
サポートシェフ:佐藤 賢治 社員食堂(岡山県)勤務 

鴨肉のロティ 秋野菜 柚子と山椒の香り
毛蟹とビーツのブルスケッタ
蜂蜜と生クリームのミルフィーユ 生姜のジェラート添え

シェフコメント

高原シェフ

食べられないような味の料理は作らないことを心掛けました。
出来は70点。でも、今は最後までやり切った気持ちです。

シェフ:三浦 貴久 研修施設(京都府)勤務
サポートシェフ:藤田 一美 ホテル飲食施設(京都府)勤務

肉寿司
春の訪れ
咲き誇る「和」のブランマンジュ

シェフコメント

三浦シェフ

始まるまでは緊張していましたが、スタートしてしまうと意外に平気でした。
今日の出来は50点。時間がなかったのが残念です。

シェフ:鈴木 拓朗 社員食堂(福岡県)勤務
サポートシェフ:増田 大史 運営支援部門(福岡県)勤務

仔牛のベーコン巻き リードヴォーのフリット マデラソース
おぼろ昆布を纏ったテリーヌ クルミドレッシングとレンズマメサラダ
春巻の皮を使ったサツマイモタルト

シェフコメント

鈴木シェフ

予想外のイレギュラーなことが起きてしまって、思い描いたひと皿は作れなかったですね。
だから、出来は60点ぐらい。

審査の結果

審査の結果、見事ファイナルに進出したのは……松原良典シェフと三浦貴久シェフのお二人!

勝ち抜いたシェフの名前が呼ばれる。1人目は松原シェフ
2人目は三浦シェフ。一緒に戦ったシェフからも拍手が送られた

おめでとうございます、今のお気持ちは?

松原シェフ
「『何も言えね』ってこのことだなって思います」

折戸サポートシェフ
「シェフの力を100%出せるようにサポートできて嬉しく思います」

三浦シェフ
「決勝では完成度をもう少し上げていきたいと思います」

藤田サポートシェフ
「嬉しいの一言です」

ファイナリストの二人に、運営・品質管理本部の馬渡本部長より記念の盾とオリジナルユニフォームが贈呈されました。

馬渡本部長よりファイナリストの盾を受け取る
盾と一緒にAIM CHEFS’ CUPオリジナルコックコートが送られた

結果を聞き、くやしさに目に涙を浮かべるシェフも。IDSセンター本間部長と宮本フェローが大会を総括します。「プライドとプライドがぶつかり合う熱い戦いを見せていただきました(本間)」「このような取り組みが続き、会社全体の「チカラ」になっていけばいいと思います。(宮本)」

セミファイナルを終えて、関係者揃って記念撮影

松原シェフ
「ファイナルでは、もっと日本のカッコよさを突き詰められるようにしたいです。」
三浦シェフ
「今日は自己採点で50点ぐらいでしたが、80点ぐらいを目指します。」

「病院食は制約が多いからこそ、いろいろな工夫をする。そうやって身に付けた技術を発揮できました」「お客さまの顔が見えるのは給食ならでは。食べる人の気持ちを考えてつくってきた経験が生きました。」——出場者のコメントから、エームサービスのシェフたちだからこそ身に付けられる技術やおもてなしが十分に発揮された大会となったことが分かります。ファイナルは11月30日(水)。いよいよ世界に挑戦する1名が決まります!

「コト」に関する記事

コラム一覧へ戻る