私たちのウェルネス企画 #2 「からだ想いめし」関東事業部発
全国で幅広い事業を展開している当社では、各本部・事業部に所属する栄養士・管理栄養士がプロジェクト活動を通して、それぞれのお客様のライフステージやウェルネスに関する課題に合った企画を考案し、お届けしています。取り組みの内容を担当者の思いと共にご紹介します。
定番の人気メニュー×栄養士=健康で美味しい食事
からだ想いめし
栄養素の基準
何かをマイナスしないヘルシーメニュー企画!!
カロリーオフや塩分制限をうたうのではなく、食堂で人気がある定番メニューに栄養士が工夫を凝らし、野菜量やたんぱく質などの特定の栄養素をプラスした満足感があるメニューに仕立てました。
メニューの概要
現在、事業所で提供できる「からだ想いめし」のレシピを32種類展開しています。若鶏の香草パン粉焼きや麻婆豆腐、ビビンバなどのメニューポスターには「野菜たっぷり」「食物繊維」「たんぱく質」「カルシウム」など、プラスした食材や栄養素をわかりやすく表示。普段はへルシーメニューになかなか手が伸びないお客様にも、試していただきやすい内容になっています。
こちらもチェック!
高たんぱく質、低脂肪、食物繊維たっぷりでコレステロールフリーといわれる大豆ミートを使用したメニューの配信も始まっています。
野菜たっぷり、大豆ミート:
チリパウダー香る大豆ミート
タコライスボウルセット
この人にお話を聞きました
プロフィール
2017年栄養士専門職として入社し、現在8年目。
入社後は、ビジネスダイニングサービスの事業所で「調理のできる栄養士になりたい」と調理業務にも積極的に携わる。
2023年に現関東事業部に異動。事業部の栄養士プロジェクトの「ヘルシーメニューチーム」に参加し、チームリーダーを務める。
関東事業部
管理栄養士 本庄 静さん
‐ 「からだ想いめし」考案のきっかけは?
今年で3年目となる取り組みです。開始にあたり、事業部内でどのようなヘルシーメニューがほしいかアンケートを取った時に出てきたアイデアです。ヘルシーメニューのイメージが「満足感がない、味気なさそうと捉えられることが多い」といった意見もあり、それならば!と栄養士が監修するメニューとして、塩分カットや制限といった「マイナス」ではなく、付加価値を「プラス」したメニューにしたいという考えから生まれました。へルシーメニューは販売が難しい面もありますが、手にとりにくい印象を与えない「からだ想いめし」という名前にして、レシピも、例えば唐揚げだったら、油を控えた(揚げない)唐揚げにはしないという方針を立てました。
‐ 企画を進めるにあたり、苦労したことは?
多くの事業所で実施しやすいように、手間とコストのバランスがとれるように工夫をしています。オンライン(当社のプロダクションシステム上)で購入しやすい食材を使用し、適切な工程になるよう調整しています。また、レシピを検討する際には、各担当者が事業所で良く出るメニューとプラスしたい栄養素を事前に調整し、重ならないように組んでいきます。
‐ 「からだ想いめし」を展開する上でのポイントは?
人気メニューをピックアップしているだけに、プラスした食材や栄養素によって、メニュー名のイメージから離れてしまわないように注意しています。例えば油淋鶏に野菜量をプラスする場合、ソースに加えると「油淋鶏」という名前は使えなくなってしまうので、メニュー名自体を変えたりしています。導入のしやすさがポイントなので、クライアント様の企業で新規で「からだ想いめし」が採用されたという話を聞くと、とても嬉しく感じます。
‐ 今後の展開について
今年は、8月と12月に6レシピずつ計12レシピの配信を予定しています。担当6名がそれぞれ考案したレシピは、チームリーダーである私と調理師、ディストリクトマネジャー又はプロダクションスーパーバイザー*の3段階のチェックを経て、初めて事業所で展開できるようになっているので時間もかかりますが、がんばって配信します!配信後は販売データをもとに分析を行い、次に生かしていきたいと思います。*調理の統括責任者
こぼれ話
‐現在、事業所責任者(マネジャー)として、また、管理栄養士として忙しい日々を送る本庄さん。実は調理も大好きで、これまでも積極的に携わってきたとか。
はい、栄養士を目指す理由は人それぞれだと思いますが、私は調理がしたくて栄養士になりました。なので、入社3日目に研修先の事業所の調理長から、「どんな栄養士になりたい?」と聞かれ、とっさに「厨房で生きていける(チカラを発揮できる)栄養士になりたい」と答えていました。翌日からメイン、サブと2つある厨房のサブ厨房の一員として配置してもらいました。
当時では珍しかったかもしれませんが、調理ができれば、ヘルシーメニューを考える時にも調理師の皆さんときちんと意見交換ができます。振り返ると、新入社員の時の「あの一言」から私のキャリアはスタートしました。思いを伝えて本当に良かったと思っています。