gofun(ごふぁん)

コト 2023.01.10

エームサービスのシェフ、世界を目指す その3 AIM CHEFS’ CUP 2022ファイナルレポート

AIM CHEFS' CUPとは

AIM CHEFS' CUPを説明した画像。エントリーから最終選考までの過程を説明

「INTERNATIONAL CHEFS’ CUP 2023」の国内予選、「AIM CHEFS’ CUP 2022」。そのファイナルが、2022年11月30日(水)、エームサービス本社で行われました。いよいよ日本代表シェフが決まります。
※大会概要はこちら
※セミファイナルレポートはこちら

出場するのは、この二組!

シェフ:松原 良典 研修施設(愛知県)勤務
サポートシェフ:折登 治樹 研修施設(愛知県)勤務

(左)松原 良典シェフ
(右)折登 治樹サポートシェフ

松原シェフ
いろいろな感情がごっちゃになって、ちょっとやばいです(笑)。早く作りたいって思います。

折登サポートシェフ
まあやるだけですね。ここまで来たら、いろいろ考えても仕方ないので

シェフ:三浦 貴久 研修施設(京都府)勤務
サポートシェフ:藤田 一美 ホテル飲食施設(京都府)勤務

(左)三浦 貴久シェフ
(右)藤田 一美サポートシェフ

三浦シェフ
セミファイナルで思うようにいかなかったことが、今日はできれば。とにかく、自分らしい料理を作りたいです。

藤田サポートシェフ
勝ちたいですけど、三浦シェフが納得するものができたら、それで十分だと思ってます。

大会の模様

ファイナルでは、「INTERNATIONAL CHEFS’ CUP」のルールに合わせ、使われる食材が前日に発表されました。シェフたちは、発表された時点からレシピ、メニューを考案、調理に臨みます。

シェフが食材をチェック
(大会前日)入念に食材をチェック
シェフが座ってレシピ考案をしている
(大会前日)発表された食材をもとにレシピを考案

大会事務局の社員が見守る中、シェフ2名とサポートシェフ2名が入場。

レシピを持参して入場する松原シェフ
前日に作成したレシピを手にして入場する松原シェフ
レシピを持参して入場する三浦シェフ
大勢の拍手の中、堂々と入場する三浦シェフ

調理部門の総責任者である宮本フェローへ、考案したメニューを提出します。「それぞれのシェフが選んだメインの食材が被っていない。これは楽しみですね!(宮本フェロー)」

レシピを提出する三浦シェフ
思いを込めて作成したレシピを提出
レシピを受け取る宮本フェロー
レシピを受け取る宮本フェロー

シェフたちが所属する部署のみなさんから応援メッセージが届けられ、会場に設置された画面に投影されます。そして、運営・品質管理本部の馬渡本部長が高らかに開催を宣言。

スクリーンに映されたメッセージ動画を見る4名のシェフ
サプライズの応援メッセージで目頭が既に熱くなる
開会を宣言する馬渡本部長
馬渡本部長の開会宣言でいよいよ決戦がスタート

カウントダウンとともにファイナルがスタートしました。調理中は、技術審査員による調理技術の評価も行われます。制限時間は3時間45分。調理の模様は、エームアカデミーの北川さんをMCに据えて社内にライブ配信され、宮本フェローが大会の主旨や概要、調理の様子を解説しました。

厨房で会話する松原シェフと折登サポートシェフ
チームワーク抜群の松原・折登ペア
厨房で調理をする三浦シェフと藤田サポートシェフ
阿吽の呼吸で調理を進める三浦・藤田ペア
シェフ2名がファイルを持って会話をする
調理中は実技審査員の2名が採点
幸えびを鍋で冷やす
サプライズ食材の「幸えび」
鴨肉をフライパンで焼く
こんがりと焼き目が付いたメイン食材
鍋で大根を茹でる
珍しい形にカットされた食材
シェフが厨房で調理をする
折登サポートシェフ
卵を割る女性シェフ
藤田サポートシェフ
カメラの前で実況をする女性
実況・解説付きライブ配信を全社に届けた
筒状の紫の衣
どんな仕上がりになるのか、会場を沸かせた(松原シェフ)
四角い大根に野菜を詰める
玉手箱のように彩られた食材(三浦シェフ)
イチゴにホイップをするシェフ
サンタクロースのトッピングを施す松原シェフ
盛り付けをするシェフ
繊細な盛り付けを行う三浦シェフ

そして、タイムアップ!料理は時間ピッタリに完成、シェフ自ら審査員へサーブし、プレゼンを行いました。

料理をサーブするシェフ
シェフ自ら料理をサーブする
審査員の前でプレゼンテーションをするシェフ
本日の料理に対する熱いプレゼンを行う

完成した料理はこちら!

松原・折登ペア

SHARE PLATE
トリュフコロッケガトー仕立てと蕪の京風田楽モンブラン仕立て

トリュフコロッケガトー仕立てと蕪の京風田楽モンブラン仕立て

MAIN
牛フィレ肉のすき焼きフランセーズ

牛フィレ肉のすき焼きフランセーズ

DESSERT
レンズ豆のジャポネーゼミルフィーユ仕立て イチゴとバジルのコンフィ添え

レンズ豆のジャポネーゼミルフィーユ仕立て イチゴとバジルのコンフィを添え

シェフコメント

松原シェフ

日本の食文化を融合させ、
日本の素晴らしさを伝えたいという思いでつくりました。
この思いは、大会を通してブラさず貫きました。

三浦・藤田ペア

SHARE PLATE
彩り野菜のご馳走たち

彩り野菜のご馳走たち

MAIN
鴨のワイン蒸し

鴨のワイン蒸し

DESSERT
リンゴ釜のプディング

リンゴ釜のプディング

シェフコメント

三浦シェフ

和食をやってきた私が、
洋食の材料を使って新しい何かを生み出したい、
和食の技法を世界で通用するものにしたい。そんな思いでつくりました。

そして、審査へ

審査員は、エームサービス小谷社長、山田取締役、馬渡本部長のほか3名の顧問たちです。日本料理人として黄綬褒章を受章した一色憲治氏、元ホテルオークラ札幌総料理長でニューヨーク日本総領事館、長野オリンピックや沖縄サミット関連施設の総料理長を歴任した浜崎日出夫氏、そして、元ホテルオークラ東京シェフで在フランス日本国大使館、フランス三ツ星レストランにも在籍した𠮷野博昭氏という、そうそうたるメンバーです。

審査員が横並びで料理を試食する
6名の審査員による食味審査

試食の後は、審査員からシェフへ質疑応答が行われました。顧問たちからは調理に関してグラム単位、数秒単位の質問、指摘が。ときに厳しい意見も出ましたが、すべては世界で勝つためです。国境を越えて料理の腕を振るってきた顧問たちのアドバイスは、貴重なものばかりでした。

マイクを持って話す審査員
激励のコメントをする浜崎氏
マイクを持って話す審査員
一色氏から鋭い質問が飛ぶ
審査員の吉野氏の質疑
具体的なアドバイスを両者に送る吉野氏

表彰式・審査結果

表彰式が始まりました。
まず、運営・品質管理本部の馬渡本部長が挨拶。「限られた食材、時間、設備で、しかも前日にメイン食材が知らされる。大変難易度の高いチャレンジでしたが、よく頑張っていただいた。4名とも、ここまでを勝ち残った自信に満ちあふれていました」

シェフ4名が横並びで話を聞く
やり切った表情のファイナリストたち

顧問たちのコメントです。「結果はどうあれ、ここに来たことを誇りとしていただきたいと思います(浜崎)」「大きな舞台、緊張感の中での一発勝負でしたが、しっかりした料理ができたと思います(吉野)」「ここにいる4人は、社員の目標になっていく。自分の世界をつくって、その世界をみんなが共有するような料理人になってください(一色)」。

「多くの方を感動させたパフォーマンスだったと思います」とのコメントの後、いよいよ小谷社長より結果が発表されます。

マイクで発表をするスーツの男性

「優勝は……松原・折登ペア!」二人には、小谷社長、山田取締役から盾と大会へのチケットが贈られました。

深くお辞儀をする男性シェフ
手を叩き歓喜するシェフ
感極まる松原シェフ
握手する2人のシェフ
お互いの健闘を称え合う
スーツの男性と男性シェフが盾を持って記念撮影に応じる
小谷社長より盾が送られる
大きな航空券に模した板を渡す男性
山田取締役からは本戦チリ・サンティアゴへのチケットが送られた

おめでとうございます、今のお気持ちは?「すぐにパスポートを用意したいと思います(笑)(松原)」「よかったです。この一言です(折登)」

インタビューを受ける男性シェフ

そして、運営企画室の馬場シニアプロダクションスーパーバイザーより、一言。「チリ・サンティアゴに日本代表で行って、世界チャンピオンとして帰ってきてください!」

最後に、小谷社長が大会を総括します。「『INTERNATIONAL CHEFS’ CUP』に出場を決めたとき、社内でタレントを見つけ、会社の思いをすべて乗せて送り出すことをコンセプトにしました。会を重ねるごとに盛大なイベントになり、素晴らしいファイナルを迎えることができました。出場した方はもちろん、大会を運営したみなさんにも感謝するとともに、『これが、私たちの力なんだ』ということを、ぜひ、いろいろな人に知ってほしいと思いました」

優勝コメント

松原シェフと折登サポートシェフの2ショット

松原シェフ(右)
本当に、今日も会場入りして2時間過ぎたあたりから逃げ出したい気持ちになってたんですよ(笑)。でも、サポートしてくれてるみなさんのことを考えたら、しっかり戦えました。大きいことを言うと失敗するたちなんですが……、勝ちたいです!勝ちます!!

折登サポートシェフ(左)
本戦でも、みんなの力を僕が松原さんに伝えて、支えられたらなと思います。

「やっぱり料理は奥が深いって、改めてわかりました。これからも挑戦する姿勢を持っていきたいし、若い調理師が私のそういう姿を見て、何かを感じてくれればいいなと思います」。惜しくも、準優勝に終わった三浦シェフの言葉です。藤田サポートシェフも言います。「私にとってすごく貴重で、ありがたい経験をさせていただいたと思ってます」。

30名ほどの集合写真
優勝者を囲み、大会関係者一同でエールを送る

「INTERNATIONAL CHEFS’ CUP2023」に出場する日本代表シェフを決める「AIM CHEFS’ CUP 2022」は、シェフたちに、さまざまなものをもたらしたようです。シェフたちは、その経験をそれぞれの職場で、他の調理師や仲間へ伝えていくでしょう。それが、この大会の一番の意義なのかもしれません。
松原シェフ、折登サポートシェフ、2023年春、チリ・サンティアゴで行われる本戦も、頑張ってください!

ダイジェスト動画

書類選考~セミファイナル~ファイナルの軌跡を約6分の動画に纏めました。シェフたちの熱い戦いの様子を動画でも是非お楽しみください。

「コト」に関する記事

コラム一覧へ戻る