私は…のような人になりたい! 栄養士×栄養素 #2
わたしたちが、毎日元気よく活動できるのは、体にある何十兆個もの細胞が、食べ物を消化したり体を作ったり、きちんと働いてくれているから。その細胞のサポートを行っているのが栄養素で、それぞれに大切な機能があります。すばらしい「栄養素のチカラ」を、当社の幅広いフィールドで活躍する栄養士がご紹介します。
氏名:
池田 夏希さん(管理栄養士)
プロフィール:
2023年 入社
ビジネスダイニング部門に配属。2024年4月より企業系社員食堂の事業所で食事提供業務に従事。
私は「ビタミンB6」のような人になりたい!
- 私は「ビタミンB6」のような、人々が健康でいるためのサポートができる人になりたい。
ビタミンB6は体を作る材料となるたんぱく質の代謝を助ける栄養素です。「食事」という面からお客様の健康をサポートしたいと考えています。
- 池田さんが今後挑戦してみたいことは?
おいしい食事を提供できるように、料理の知識を増やしていきたいと思っています。現在は、社員一人でも現場を回せるように調理業務を主とし、パート社員のメンバーとも連携をとりながら頑張っています!
プライベートでは旅行が大好きで、まだ行ったことがない県(和歌山県または福井県)に足を運んでみたいそう。そんな行動的な池田さんにエール!
「ビタミンB6」について ‐ 体の調子を整えるビタミンの一つ -
肉や魚、卵などたんぱく質が多い食材をとる時に必要となる栄養素。たんぱく質が体の中で無駄無く使われるように分解し、アミノ酸の形にするのをサポートします。また、そこから、爪や皮ふ、髪の毛など、体のパーツに合ったたんぱく質に組み立て直される時にもサポートをしています。
免疫機能の正常な働きの維持、皮ふの抵抗力の増進にも必要で、赤血球のヘモグロビンの合成にも欠かせない栄養素です。肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぎ、肝脂肪の予防にも効果を発揮します。
ビタミンB6が働くときにはビタミンB2が必要になるため、合わせてとるようにすると効果的でしょう。
足りないと
不足した時の代表的なトラブルは、肌荒れや口内炎。せっかく肉や魚、卵などを食べても、代謝が間に合わず皮膚の材料に作り変えることができないため、肌や粘膜のトラブルにつながってしまいます。
また、神経伝達物質にはGABAやセロトニン、ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンなどがあり、これらはアミノ酸によって合成されます。ビタミンB6はアミノ酸の代謝と関わっているため、神経伝達物質の合成を促進する作用があります。心を落ち着かせたいときにとりいれたい栄養素です。
とりすぎると
普通に食事をしていれば問題ありませんが、サプリメントなどを飲んでいる場合は注意が必要です。とりすぎると腎臓に石ができたり、感覚神経にトラブルが起こったりすることがあるので、気を付けるようにしましょう。