私は…のような人になりたい! 栄養士×栄養素 #3
わたしたちが、毎日元気よく過ごせるのは、体にある約60兆もの細胞が、食べ物を消化したり体を作ったり、きちんと働いてくれているから。その細胞のサポートを行っているのが栄養素で、それぞれに大切な機能があります。すばらしい「栄養素のチカラ」を、当社の幅広いフィールドで活躍する栄養士がご紹介します。
氏名:
大橋 由佳さん(管理栄養士・公認スポーツ栄養士)
プロフィール:
2006年 入社
ヘルスケアサポートサービス部門の高齢者施設事業所を経て、総合トレーニング施設でアスリートへのスポーツ栄養サポート、食事提供業務に従事。
2023年より営業開発部門にセールスチーフとして着任。
私は「鉄」のような人になりたい!
- 私は「鉄」のような、大切な知識や情報を常に届けられる人になりたい
生命の源、酸素を全身に運ぶ要となる鉄。そんな鉄のように、一人でも多くの方に健康な生活を送るために大切な知識や情報を、常にフレッシュな状態で届けられる存在でありたいです。
- 大橋さんの今後の目標は?
人々の心を動かし、行動に良い変化をもたらすことができる話し方を勉強し、栄養士としても、営業パーソンとしても、影響力のある話し方を習慣化したいです。現在はスポーツ強化部活のある学校を中心に担当していますが、現場経験を引き続き生かし、実業団なども含めて担当していきたいです。
撮影時に「鉄玉を入れてお湯を沸かすと、鉄分がお湯の中に溶けだして補給ができるんですよ。」と、ご自宅から鉄玉をわざわざ持参して教えてくれました。そんな大橋さんにエール!
「鉄」について ‐ 体に欠かせないミネラルの一つ -
鉄は、はさみやくぎ、鍋など身近なものにたくさん含まれています。人の体の中にも存在していて赤血球のヘモグロビンの主成分です。ヘモグロビンは、肺から酸素を受け取って、体のすみずみまで運ぶ大事な役割をしています。
酸素は体の中でエネルギーを作るために必要なので、人が活動をしていくために、不足してもすぐに補給ができるよう肝臓や筋肉にストックされています。
また、血液の赤色のもとはヘモグロビン。血液に銅を含むイカやカニは青色です。
足りないと
鉄が足りなくなるとヘモグロビンが十分に作られなくなり、鉄欠乏性貧血になることがあります。酸素が全身に行き届かず、頭痛や動悸、無力感や食欲不振、手指の爪の変化などの症状を起こす場合があります。
鉄には肉類や魚介類などの動物性食品に多く含まれるヘム鉄と、野菜や大豆などの植物性食品に多く含まれる非ヘム鉄の2種類があり、ヘム鉄の方が吸収率が高いと言われています。非ヘム鉄の吸収効率を上げるためには、ビタミンCが多く含まれている食品を一緒にとることです。
とりすぎると
長期間にわたりサプリメントや鉄剤などで必要以上にとってしまうと、健康な人であっても様々な臓器に鉄が蓄積していまい、健康障害を引き起こす可能性があります。