私は…のような人になりたい! 栄養士×栄養素 #4
わたしたちが、毎日元気よく過ごせるのは、体にある約60兆もの細胞が、食べ物を消化したり体を作ったり、きちんと働いてくれているから。その細胞のサポートを行っているのが栄養素で、それぞれに大切な機能があります。すばらしい「栄養素のチカラ」を、当社の幅広いフィールドで活躍する栄養士がご紹介します。
氏名:
知花 陽香さん(管理栄養士)
プロフィール:
2019年 入社
ビジネスダイニングサービス部門で複数の社員食堂、来客食堂事業所での勤務を経て、2024年より現事業所のマネジャー兼管理栄養士として従事。メニューの立案やイベントメニューの企画、調理も行う。
私は「脂質」のような人になりたい!
- 私は「脂質」のような、大きなエネルギーで仲間たちを引っ張っていけるような人になりたい
脂質=太るというネガティブなイメージがあるかもしれませんが、私と関わってくださった方が抱えるネガティブなこと(悩みごとなど)を少しでもポジティブに変えられるような、そんなエネルギッシュな人でありたいと思います。
- 知花さんが今後、挑戦してみたいことは?
マネジャーを任せてもらっていますが、管理栄養士としてセミナーの講師や特定保健指導など、お客様とコミュニケーションがとれる仕事に携わりたいです。どちらかというと好奇心旺盛な方なので、興味のある仕事には失敗を恐れず挑戦したいです。
「私は『脂質』を紹介します!」と即決。はじけるような笑顔で答えてくれました。とてもパワフルで周りの人を元気にする知花さんにエール!
「脂質」について ‐ 体の土台となる3大栄養素の一つ -
「脂質」は炭水化物、たんぱく質と並ぶエネルギー産生栄養素の一つです。1g=約9kcalと、たんぱく質や糖質の約2倍のエネルギーをつくり出す、もっとも効率的なエネルギー源です。
細胞膜や脳、神経組織の構成成分で、体内では水分の次に多く存在しています。
皮下脂肪として蓄積された油脂はエネルギーの体内貯蔵の役割をしており、身体の保温および生体保護の働きがあります。
食品中の脂質には、しばしば脂溶性ビタミンが含まれています。また、必須脂肪酸は体内にとって必要不可欠な脂肪酸で食事からとる必要があります。
足りないと
現代の食生活では「脂質」は不足しにくいといわれていますが、不足すると、エネルギー不足やホルモンバランスの乱れ、体力低下を引き起こす可能性があります。
また、細胞膜や血管をつくるのに重要な役割を果たしているため、肌の乾燥や髪のパサつき、脂溶性ビタミンの吸収が悪くなります。
とりすぎると
「脂質」はエネルギー量が多いため、とりすぎるとエネルギー過剰となり、肥満になるおそれがあります。肥満は糖尿病や心臓病などを誘因します。
また、血中コレステロールおよび、血中中性脂肪の上昇を招き、脂質異常症などの生活習慣病の原因にもなるので、とりすぎには注意が必要です。