栄養士のキャリアデザイン-①大切なこと-
エームサービスは「栄養士・管理栄養士にエール」を送ります。
今回は、リクルート&キャリアデザイン推進部の山内さんに、担当者としての思いや、当社が現在進行形で進めているキャリアデザインへのサポートや制度について聞きました。
お話を聞いたのはこの人:
リクルート&キャリアデザイン推進部
部長 山内 友和さん
リクルート&キャリアデザイン推進部は、採用から入社後に栄養士・管理栄養士の皆さんの働き方の設計まで、寄り添い、伴走されている部署ですが、業務で心掛けていることを教えてください。
どのような栄養士になりたいか、進みたいキャリアは社員一人ひとり異なります。
患者様の献立作成をしたい、病棟で栄養指導したい、スポーツ選手のサポートをしたい、働く世代の健康づくりを支援したい、事業所のマネジャーをやりたい、別の業務にチャレンジしたい、と多様です。
まずは、個々の思いを知ることが大切だと考えています。そのために、これまで以上にしっかりとキャリアへの希望を聞き取れるよう、昨年より「マイカルテ」の運用をはじめました。「マイカルテ」とは、毎年1回、自身の能力・適性・環境を振り返り、挑戦してみたい業務や自己で勉強していること、取得した資格、キャリアアップへの興味などを入力するものです。
それぞれのライフステージで直面する環境はさまざまですが、子育てや介護などのプライベートも相談しやすくなり、その内容は、直属の上司だけでなく、その上の役職者や人事部まで、会社に伝えられるようになりました。面談時のコミュニケーションツールとして相互理解の促進につながり、異動時の引継ぎもなされています。
今後は、「マイカルテ」に入力された内容について、会社側がどれだけ本人が希望する役割やステージを用意できるかがポイントになると思っています。
キャリアデザインとライフステージの変化は切り離せないですね。人財施策の目的となる「いきいきと長く働いてもらう・人に勧めたくなる会社」を実現するためにどのようなことが進められていますか。
大前提として、休みがしっかりと取れていることが重要です。当社では、この2年間で年間休日数を14日増やし、現在122日です。業界内で最も多い日数であり、全産業でも上位30%に入る日数です。ただし、休日を増やしたとしても、実際に取得できないのでは話になりません。全社で協力し取り組むことにより、公休取得率は100%に近い数字になってきています。
次に、心理的安全性が確保された職場環境が大切だと思っています。それは、誰もが、自分の意見や気持ちを安心して表現できる組織であるということです。その為には、上司から一方通行の指示ではなく、上司がメンバーを尊重し、成長を促すような対話をし、日頃から良いコミュニケーションを心掛けることで実現します。
ホスピタリティサービスのプロとしての当社の原点はブランドコンセプトであるTouch your heart~“ありがとう”の数だけ、私たちがいる~にあり、この全ての社員の「あるべき姿」はお客様だけでなく一緒に働く仲間を思いやることにも通じていて、企業文化として根付いています。
先日、当社で5年半勤務した後、経験を積むために直営の医療系施設に転職した管理栄養士の方がリターンジョブ制度*を利用して再入社しました。カムバックの理由に挙げていたのが、当社の職場環境の良さでした。長く勤めたいと思える会社になることを目指していますが、ライフステージの変化やさまざまな事情で退職をしても、また、戻りたくなる会社にしていきたいと思いました。
当社にはリターンジョブ制度があります。元社員の方で関心のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ、ご連絡ください(笑)。
最後に、「当社らしい」キャリアデザインとして、イメージされることがあれば教えてください。
当社では、4年制大学をはじめ短期大学、専門学校で学んだ皆さんを採用しています。今年は600名を超える栄養士・管理栄養士の皆さんが仲間に加わりました。勤務地は国内全域に及びますが、約8割が病院や高齢者施設などヘルスケア部門での勤務となっています。
一方、事業領域の広さが当社の特徴でもありますので、その他にも社員食堂や学生食堂、スタジアム、エンターテインメント施設、スポーツチームなど活躍の場は多岐にわたります。研修などを通して事業をまたいだ交流の場が設けられていますし、専門職からマネジメント職への転換を希望する方への門戸も開かれています。「当社らしい」ということであれば、誰にでも「チャレンジできる環境があること」でしょうか。