私は…のような人になりたい! 栄養士×栄養素 #13

2025.09.12

わたしたちが、毎日元気よく過ごせるのは、体にある約60兆もの細胞が、食べ物を消化したり体を作ったり、きちんと働いてくれているから。その細胞のサポートを行っているのが栄養素で、それぞれに大切な機能があります。すばらしい「栄養素のチカラ」を、当社の幅広いフィールドで活躍する栄養士がご紹介します。

小笠原 綾さん(管理栄養士)

2024年 入社
入社後は、ビジネスダイニング部門の社員食堂の事業所で業務に携わる。食堂でのヘルシーメニューの考案やお客様対応、カフェの運営など、幅広く挑戦中!

私は「リン」のような人になりたい!

リンの元素記号「P」(Phosphorus)のポーズ
  • 私は「リン」のような、「あらゆる場面で活躍できる」人になりたい。

リンは体中の様々な器官で働いていて、大忙しの栄養素です。社会人2年目となり任せてもらえる仕事が増えた分、常にバタバタしている自分と似ているなと感じました。
ただ、リンのようにいろいろな場面で活躍できるかと聞かれると、今は日々の業務をこなしていくのがやっとの状態です。これから心の余裕と広い視野を持って、常に自分ができる最大限の仕事をしていきたいです。

  • 小笠原さんの今後の目標は?

管理栄養士として、専門職らしさを生かしたヘルシーメニューの提供を積極的に行いたいです。そして調理業務も習得していきたいです。

ニュートリンⓇ

取材でお伺いした事業所で、突然お声かけしたにも関わらず、素敵な笑顔で「P」のポーズをとってくれました。今年社会人2年目ということですが、クライアント様や事業所の皆さんからの信頼も厚く、栄養セミナーや栄養士活動など、幅広い業務に前向きに取り組んでいる、そんな小笠原さんにエール!

「リン」について ‐ 体に欠かせないミネラルの一つ -

リンは健康維持に欠かすことができない必須ミネラルの一つです。体の中に存在するミネラルの中では、カルシウムの次に多く、成人の体重の約1%を占めています。その85%は、カルシウムやマグネシウムと共に骨や歯の成分(リン酸カルシウム、リン酸マグネシウム)として存在しています。

リン脂質として、細胞膜の構成成分になるほか、遺伝情報を伝達するうえで重要なDNAやRNAなどの核酸やエネルギー貯蔵物質であるアデノシン三リン酸(ATP)、リンたんぱく質など生体内で重要な成分の構成要素として、さまざまな代謝反応に関与しています。



足りないと

肉類、魚介類、牛乳・乳製品、卵、豆類などに含まれるため、通常の食生活で不足することはありませんが、ダイエットや長期の薬剤の使用によりリンの吸収が阻害されます。また、ビタミンDの不足によりリンの利用効率が低下したりすると、骨や歯が弱くなる他、倦怠感や衰弱、食欲不振などの症状が現れることもあります。

とりすぎると

副甲状腺機能が亢進され、骨からカルシウムが溶け出すことで、骨密度の低下を招くことがあります。最近では、心臓や血管の病気になりやすいことも指摘されています。

リンは加工食品や清涼飲料射水などに食品添加物として使用されています。食品添加物に含まれるリンは吸収率が高いことから、とりすぎないように心がけましょう。

「リン」はこんな食材に多く含まれています(主な加工食品)

ハム・ソーセージ
清涼飲料水
菓子(スナック)

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